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スマートホスピタル 医療DXの潮流

倉敷中央病院×SCSK

第9回 DXで地域医療連携を底上げ

熊田梨恵

2024年12月15日号

 倉敷中央病院(岡山県倉敷市、1172床)は、ソーシャルワーカーが患者の転退院業務をより効率的に行えるようにするため、22年からITサービス企業のSCSKが開発したコミュニケーションツール「Dr2GO」を導入した。同院が3次救急病院としての機能を維持するためにスタートした「即日転院」を支える重要なツールであり、DXを活用して地域医療連携を促進する好事例となっている。  最先端の医療サービスや人材育成などさまざまな取り組みで注目される倉敷中央病院は、岡山県西部の中核医療機関として、高度急性期医療や高度先進医療を担う。3次救急の機能も備え、新入院患者数は年間約2万8000人(23年度)に上る。同院の入院患者のうち約9割が自宅に戻り、1割が他の病院へ転院する。  転院調整を担うソーシャルワーカーは20人おり、一般的な病院に比べて人数は多いものの、業務は...  倉敷中央病院(岡山県倉敷市、1172床)は、ソーシャルワーカーが患者の転退院業務をより効率的に行えるようにするため、22年からITサービス企業のSCSKが開発したコミュニケーションツール「Dr2GO」を導入した。同院が3次救急病院としての機能を維持するためにスタートした「即日転院」を支える重要なツールであり、DXを活用して地域医療連携を促進する好事例となっている。  最先端の医療サービスや人材育成などさまざまな取り組みで注目される倉敷中央病院は、岡山県西部の中核医療機関として、高度急性期医療や高度先進医療を担う。3次救急の機能も備え、新入院患者数は年間約2万8000人(23年度)に上る。同院の入院患者のうち約9割が自宅に戻り、1割が他の病院へ転院する。  転院調整を担うソーシャルワーカーは20人おり、一般的な病院に比べて人数は多いものの、業務は多忙

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