医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

世界の医薬品業界

日本企業の高すぎる販管費率と低すぎるROE

第213回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2024年12月15日号

 毎年、世界の製薬大手全体の経営分析として、売上高原価率、販売管理費、研究開発費、税引前利益、純利益、ROE、従業員1人当たり売上高と純利益などについてランキングや平均値をまとめている。24年も終わろうとしているときに23年決算のランキングで恐縮だが、いつも思うのは、日本の製薬企業は武田薬品工業を除き、どうしてこれほど販管費率が高く、純利益率やROEが低いのかということである。  まず表1では大手を中心に中堅やジェネリックメーカーを含む24社の販管費率と販売効率を示した。表にある効率は、「1÷販管費率」で計算されるもので、1ドルの販管費でいくら売上げたかという数字。最下行にある平均は非常に高いところと低いところを除外した21社の平均値。この数字は15年以上まとめているが、毎年少ないのはロシュ、ブリストル・マイヤーズスクイブ、米メルク(MSD)でだいた...  毎年、世界の製薬大手全体の経営分析として、売上高原価率、販売管理費、研究開発費、税引前利益、純利益、ROE、従業員1人当たり売上高と純利益などについてランキングや平均値をまとめている。24年も終わろうとしているときに23年決算のランキングで恐縮だが、いつも思うのは、日本の製薬企業は武田薬品工業を除き、どうしてこれほど販管費率が高く、純利益率やROEが低いのかということである。  まず表1では大手を中心に中堅やジェネリックメーカーを含む24社の販管費率と販売効率を示した。表にある効率は、「1÷販管費率」で計算されるもので、1ドルの販管費でいくら売上げたかという数字。最下行にある平均は非常に高いところと低いところを除外した21社の平均値。この数字は15年以上まとめているが、毎年少ないのはロシュ、ブリストル・マイヤーズスクイブ、米メルク(MSD)でだいたい

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence