薬のおカネを議論しよう
製薬企業と患者団体の「金銭関係」
第127回
医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦
2024年12月15日号
製薬企業と、患者支援やアドボカシーなどの活動を担う患者団体とは、切っても切れない関係にある。ところがこれまでの製薬マネープロジェクト「Yen for Docs」には、そこの金銭関係が抜け落ちていた。
我われがコラボするバース大学のピョートル・オジエランスキー博士らの研究によると、製薬企業から患者団体への資金提供は、英国(12〜16年:約98億円)、スウェーデン(14〜19年:約12億円)、デンマーク(14〜19年:約13億円)で、主にがんなどの商業的に重要な分野に集中していた。これらの金銭関係は、団体の活動内容や優先順位に影響を与える可能性が指摘されている。
そこで今回、日本の患者団体と製薬会社の金銭関係について調査を行った。
対象としたのは、18年度に製薬企業から患者団体に支払われた寄付金等である。調査の結果、600以上の団体が...
製薬企業と、患者支援やアドボカシーなどの活動を担う患者団体とは、切っても切れない関係にある。ところがこれまでの製薬マネープロジェクト「Yen for Docs」には、そこの金銭関係が抜け落ちていた。
我われがコラボするバース大学のピョートル・オジエランスキー博士らの研究によると、製薬企業から患者団体への資金提供は、英国(12〜16年:約98億円)、スウェーデン(14〜19年:約12億円)、デンマーク(14〜19年:約13億円)で、主にがんなどの商業的に重要な分野に集中していた。これらの金銭関係は、団体の活動内容や優先順位に影響を与える可能性が指摘されている。
そこで今回、日本の患者団体と製薬会社の金銭関係について調査を行った。
対象としたのは、18年度に製薬企業から患者団体に支払われた寄付金等である。調査の結果、600以上の団体が製薬
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