眺望 医薬街道
4大臣合意から明らかに「逸脱」する薬価改定
近藤正觀
2024年12月15日号
25年度予算編成も佳境に入り、財務省と厚生労働省の駆け引きが熾烈になってきた。製薬業界の関心はもっぱら「薬価の中間年改定」に集中する。財務省は納入価が薬価から乖離している製品はすべて隔たりなく薬価改定すべきとし、中間年改定においてさえ全品目を対象とした薬価改定を行うべきだとしている。昨今の医薬品不足やドラッグ・ロスの根本原因は薬価制度(とくに頻繁な薬価改定)にあるのだが、「金のことを言って何が悪い」とばかり、医療費の削減に見境がない。
業界は中間年改定の廃止に期待を寄せたが、それは達成できず、改定の対象となる医薬品の範囲を狭める方向に舵を切った。もはや中間年改定の実施を阻止することはあきらめた格好だ。
薬価の中間年改定実施の根拠は16年に遡る。
16年12月の4大臣(官房長官・経済財政担当相・財務相・厚労...
25年度予算編成も佳境に入り、財務省と厚生労働省の駆け引きが熾烈になってきた。製薬業界の関心はもっぱら「薬価の中間年改定」に集中する。財務省は納入価が薬価から乖離している製品はすべて隔たりなく薬価改定すべきとし、中間年改定においてさえ全品目を対象とした薬価改定を行うべきだとしている。昨今の医薬品不足やドラッグ・ロスの根本原因は薬価制度(とくに頻繁な薬価改定)にあるのだが、「金のことを言って何が悪い」とばかり、医療費の削減に見境がない。
業界は中間年改定の廃止に期待を寄せたが、それは達成できず、改定の対象となる医薬品の範囲を狭める方向に舵を切った。もはや中間年改定の実施を阻止することはあきらめた格好だ。
薬価の中間年改定実施の根拠は16年に遡る。
16年12月の4大臣(官房長官・経済財政担当相・財務相・厚労相)
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