薬価キーワード ざっくり解説!
平均乖離率
第55回 24年度は過去最小の5.2%
2025年1月1日号
医薬品業界にとって、市場のトレンドを示す象徴的な指標となっているのが、薬価調査の結果により判明する「平均乖離率」だ。全医薬品の販売数量を加味したうえでの、薬価と市場実勢価格の平均的な乖離を弾き出す。
24年12月4日、厚生労働省は24年度薬価調査結果(速報値)について報告し、平均乖離率は約5.2%だったと明らかにした。前回23年度調査(6.0%)から0.8ポイント減で、過去最小となった。薬価が100円だった品目を例に取れば、医薬品卸と医療機関・薬局との間で、実際は5.2円を引いた94.8円で取り引きされていたようなイメージだ。
変遷を辿ると、93年度には平均乖離率は19.6%もあった。これは、現在の調整幅(薬剤流通の安定のための最小限必要の調整比率)2%以前に、「R幅」(リーズナブルゾーン=合理的な幅)が15%だった時代の話だ。R幅は94年度に13%、...
医薬品業界にとって、市場のトレンドを示す象徴的な指標となっているのが、薬価調査の結果により判明する「平均乖離率」だ。全医薬品の販売数量を加味したうえでの、薬価と市場実勢価格の平均的な乖離を弾き出す。
24年12月4日、厚生労働省は24年度薬価調査結果(速報値)について報告し、平均乖離率は約5.2%だったと明らかにした。前回23年度調査(6.0%)から0.8ポイント減で、過去最小となった。薬価が100円だった品目を例に取れば、医薬品卸と医療機関・薬局との間で、実際は5.2円を引いた94.8円で取り引きされていたようなイメージだ。
変遷を辿ると、93年度には平均乖離率は19.6%もあった。これは、現在の調整幅(薬剤流通の安定のための最小限必要の調整比率)2%以前に、「R幅」(リーズナブルゾーン=合理的な幅)が15%だった時代の話だ。R幅は94年度に13%、96
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