医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

働く脊損者<オッサン>

情報の壁を越えて―未承認薬をめぐる患者の現実

第10回

株式会社グルメ杵屋 最高デジタル責任者 河上崇陽

2025年1月1日号

「もっと知りたい。でも、日本ではつながりがなければ知ることができないことが多い」  未承認薬に関心を持つ患者の多くが感じるこの壁。その実態は、24年12月2日に東京・品川で開催された患者団体向けのアドボカシーに関するセミナーで浮き彫りになった。「患者を守るため」とされている医薬品医療機器等法(薬機法)の広告規制(第66条と第68条)が、状況によってはむしろ患者の選択肢を狭め、治療の可能性を制限しているとの指摘が印象に残る。 「患者が医薬品について自ら情報を集める意志を持っていても、日本国内では広告規制によって情報発信が制限され、信頼できる情報にアクセスすることが難しい」  広告規制の目的が患者の安全を守ることであることは、医療従事者や製薬会社の社員にとって明白である。しかし、その規制が現在の患者ニーズや技術革新に... 「もっと知りたい。でも、日本ではつながりがなければ知ることができないことが多い」  未承認薬に関心を持つ患者の多くが感じるこの壁。その実態は、24年12月2日に東京・品川で開催された患者団体向けのアドボカシーに関するセミナーで浮き彫りになった。「患者を守るため」とされている医薬品医療機器等法(薬機法)の広告規制(第66条と第68条)が、状況によってはむしろ患者の選択肢を狭め、治療の可能性を制限しているとの指摘が印象に残る。 「患者が医薬品について自ら情報を集める意志を持っていても、日本国内では広告規制によって情報発信が制限され、信頼できる情報にアクセスすることが難しい」  広告規制の目的が患者の安全を守ることであることは、医療従事者や製薬会社の社員にとって明白である。しかし、その規制が現在の患者ニーズや技術革新に適応

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence