眺望 医薬街道
薬価論議よりも選定療養論議を
近藤正觀
2025年1月1日号
25年度の予算編成に伴い、24年12月20日、薬価の中間年改定が決まった。詳報は別稿に譲るが、製薬業界は25年度に3回目となる中間年改定の実施で著しく疲弊することになる。石破茂政権になっても、製薬業界の要望は事実上「犬の遠吠え」に等しく、薬価面での巻き返しはできない現状だ。薬剤は国民の健康に貢献する「最高の武器」のはずだが、医療保険財政の上では薬価引き下げが続いている。
財務省は社会保障予算の編成で、薬価を叩き、打出の小槌とする手法を堅持したいのだ。この厳しい環境変化に製薬業界は大手といえども相次いでリストラを実施し、製薬企業のMRと医薬品卸のMSが激減している。この現象は、製薬業界が国民皆保険制度の有り余る恩恵を受けてきた自覚に欠け、新薬の開発・普及浸透を怠ってきたしっぺ返しと言えるだろう。
製薬業界は、高い薬価を獲得する...
25年度の予算編成に伴い、24年12月20日、薬価の中間年改定が決まった。詳報は別稿に譲るが、製薬業界は25年度に3回目となる中間年改定の実施で著しく疲弊することになる。石破茂政権になっても、製薬業界の要望は事実上「犬の遠吠え」に等しく、薬価面での巻き返しはできない現状だ。薬剤は国民の健康に貢献する「最高の武器」のはずだが、医療保険財政の上では薬価引き下げが続いている。
財務省は社会保障予算の編成で、薬価を叩き、打出の小槌とする手法を堅持したいのだ。この厳しい環境変化に製薬業界は大手といえども相次いでリストラを実施し、製薬企業のMRと医薬品卸のMSが激減している。この現象は、製薬業界が国民皆保険制度の有り余る恩恵を受けてきた自覚に欠け、新薬の開発・普及浸透を怠ってきたしっぺ返しと言えるだろう。
製薬業界は、高い薬価を獲得する方
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