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生きるために「闘う」

がん患者団体活動の軌跡患者団体代表に聞く(下)

ジャーナリスト 出河雅彦

2025年1月15日号

 前回に引き続き、「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」の中心メンバーであり、NPO法人腺友倶楽部(前立腺がん患者・家族の会)副理事長である安江博さん(75)のインタビューを紹介する。  安江さんは、患者が自ら情報を集めることの重要性とともに、その情報を評価する際の留意点として「医師や医療機関が自分に都合の良いようにデータを使っていないか、論理的矛盾がないかどうか疑問を持つことが大事。医療機関が発表している治療成績の見かけの数字に惑わされてはいけない」と述べた。今回は、患者は具体的に何を知るべきなのかについて安江さんの考えを語ってもらい、本連載を締めくくりたい。 安江博さん=本人提供 ——大津地裁が滋賀医大に対し、岡本医師への治療妨害禁止を命じる決定を出した翌月の2019年6月11日、滋賀医大病院は「...  前回に引き続き、「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」の中心メンバーであり、NPO法人腺友倶楽部(前立腺がん患者・家族の会)副理事長である安江博さん(75)のインタビューを紹介する。  安江さんは、患者が自ら情報を集めることの重要性とともに、その情報を評価する際の留意点として「医師や医療機関が自分に都合の良いようにデータを使っていないか、論理的矛盾がないかどうか疑問を持つことが大事。医療機関が発表している治療成績の見かけの数字に惑わされてはいけない」と述べた。今回は、患者は具体的に何を知るべきなのかについて安江さんの考えを語ってもらい、本連載を締めくくりたい。 安江博さん=本人提供 ——大津地裁が滋賀医大に対し、岡本医師への治療妨害禁止を命じる決定を出した翌月の2019年6月11日、滋賀医大病院は「前立

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