医薬経済オンライン

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日本の薬機規制 その批判的考察

「護送船団方式」を止めるには

第57回 ―日本の製薬の未来のために必要なこと―

元厚生労働省(薬系技官)津田重城

2025年2月1日号

「護送船団方式」は全産業のなかで、製薬業界で最もいまだに機能しているように見える。現厚生労働省医薬局長である城克文氏が医政局医薬産業振興・医療情報審議官に就任後、時を置かずに有識者検討会を立ち上げ、23年6月に報告書をまとめた。この会議では、筆者は加藤勝信現財務相(当時の厚労相)と考えているが、その横槍が入るまでは「護送船団方式打破」が頻繁に謳われ、業界誌も賑わせていた。  前号(1月15日号)の冒頭で中小後発品企業の承認書の書き方に関して指摘の声を紹介したが、大事な部分を削除してしまった。最初の段の後半の「狭くなってしまった製造方法欄に沿って実生産を開始すると」の次に「夏場と冬場では製造方法の細かなパラメータは調整しなければならないし、使用する有効成分や添加剤のロット違いによっても製造パラメータは調整を余儀なくされる」とあったのだ... 「護送船団方式」は全産業のなかで、製薬業界で最もいまだに機能しているように見える。現厚生労働省医薬局長である城克文氏が医政局医薬産業振興・医療情報審議官に就任後、時を置かずに有識者検討会を立ち上げ、23年6月に報告書をまとめた。この会議では、筆者は加藤勝信現財務相(当時の厚労相)と考えているが、その横槍が入るまでは「護送船団方式打破」が頻繁に謳われ、業界誌も賑わせていた。  前号(1月15日号)の冒頭で中小後発品企業の承認書の書き方に関して指摘の声を紹介したが、大事な部分を削除してしまった。最初の段の後半の「狭くなってしまった製造方法欄に沿って実生産を開始すると」の次に「夏場と冬場では製造方法の細かなパラメータは調整しなければならないし、使用する有効成分や添加剤のロット違いによっても製造パラメータは調整を余儀なくされる」とあったのだ。P

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