日本の薬機規制 その批判的考察
つくられた薬不足と無知な専門家
第58回 ―国民を顧みない厚労省の医薬品政策―
元厚生労働省(薬系技官)津田重城
2025年2月15日号
1月24日の医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議を傍聴した。その内容は、姉妹紙RISFAXのほか、日刊薬業やミクスオンラインでも取り上げられ、後発品製造における口頭伝承の問題などが報じられた。しかし、肝心の承認書と製造・試験方法の実態との整合性に関する自主点検についての構成員の新しい発言内容がまったく報じられなかったのは解せない。以前から、日本の薬業界誌には、全般に政府当局に都合の悪いことは書かない、また科学技術規制に弱い特徴があったが、このように重要な、薬不足にも大いに関係あることを報じないとは、あまりにもジャーナリストとして力不足・認識不足と考える。
同情に堪えない日本製薬団体連合会の低姿勢の報告に対して、坂巻弘之構成員(医療政策企画P-Cubed代表理事)が相違について「小さなミスではないか」「承認書に書き過ぎではないか」「(...
1月24日の医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議を傍聴した。その内容は、姉妹紙RISFAXのほか、日刊薬業やミクスオンラインでも取り上げられ、後発品製造における口頭伝承の問題などが報じられた。しかし、肝心の承認書と製造・試験方法の実態との整合性に関する自主点検についての構成員の新しい発言内容がまったく報じられなかったのは解せない。以前から、日本の薬業界誌には、全般に政府当局に都合の悪いことは書かない、また科学技術規制に弱い特徴があったが、このように重要な、薬不足にも大いに関係あることを報じないとは、あまりにもジャーナリストとして力不足・認識不足と考える。
同情に堪えない日本製薬団体連合会の低姿勢の報告に対して、坂巻弘之構成員(医療政策企画P-Cubed代表理事)が相違について「小さなミスではないか」「承認書に書き過ぎではないか」「(製
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