医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

「必要な薬」と「不要な薬」 市場原理に委ねるのは限界では

第224回

鳥集徹

2025年2月15日号

 冬に入ってから、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症に対応する薬の不足が伝えられるようになった。2月2日にも、産経新聞が「PL顆粒、カロナール、メジコン……処方薬が足りない 市販薬買い置きで自宅療養に備えを」という記事を配信した。それによると、「令和2年から次々と発覚した後発(ジェネリック)医薬品メーカー各社の品質不正をきっかけに、一部の薬の供給が不安定になった」という。  また、今季はインフルエンザが急激に流行したため、抗インフルエンザ薬の「タミフル」についても、「年明け早々に一部医療機関から『足りなくて困っている』という声があった」と報じている。  医薬品メーカーの品質不正が、薬不足の第1の原因なのかもしれない。だが、それには根本的な背景がある。とにかく日本は薬を使い過ぎだ。上記のような薬も「絶対に不必要だ」とまで...  冬に入ってから、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症に対応する薬の不足が伝えられるようになった。2月2日にも、産経新聞が「PL顆粒、カロナール、メジコン……処方薬が足りない 市販薬買い置きで自宅療養に備えを」という記事を配信した。それによると、「令和2年から次々と発覚した後発(ジェネリック)医薬品メーカー各社の品質不正をきっかけに、一部の薬の供給が不安定になった」という。  また、今季はインフルエンザが急激に流行したため、抗インフルエンザ薬の「タミフル」についても、「年明け早々に一部医療機関から『足りなくて困っている』という声があった」と報じている。  医薬品メーカーの品質不正が、薬不足の第1の原因なのかもしれない。だが、それには根本的な背景がある。とにかく日本は薬を使い過ぎだ。上記のような薬も「絶対に不必要だ」とまでは

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