医薬経済オンライン

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後手後手で混乱に拍車かける石破政権

岸田前首相が放置した高額療養費負担引き上げの愚策

2025年3月1日号

 「高額療養費制度の自己負担額の上限引き上げはやむ得ない手段かもしれなかったが、それにしても引き上げ率がおかしい」  厚生労働省保険局で医療制度改革や診療報酬改定に関わった同省OBも「悪手」と首を傾げる。  連日のように報じられる高額療養費制度見直し問題のきっかけとなったはいつか。24年12月24日、全国がん患者団体連合会(全がん連)が「高額療養費制度における負担上限額引き上げの検討に関する要望書」を福岡資麿厚労相をはじめ、この問題を審議をしてお墨付きを与えたとされる社会保障審議会医療保険部会の田邊國昭会長らに出したところからである。  全がん連の要望書では、高額療養費制度の負担上限額引き上げは、がんをはじめとする命に関わる疾患で治療を受け、かつ高額な医療費を支払うすべての患者とその家族に影響を与えるものであるこ...  「高額療養費制度の自己負担額の上限引き上げはやむ得ない手段かもしれなかったが、それにしても引き上げ率がおかしい」  厚生労働省保険局で医療制度改革や診療報酬改定に関わった同省OBも「悪手」と首を傾げる。  連日のように報じられる高額療養費制度見直し問題のきっかけとなったはいつか。24年12月24日、全国がん患者団体連合会(全がん連)が「高額療養費制度における負担上限額引き上げの検討に関する要望書」を福岡資麿厚労相をはじめ、この問題を審議をしてお墨付きを与えたとされる社会保障審議会医療保険部会の田邊國昭会長らに出したところからである。  全がん連の要望書では、高額療養費制度の負担上限額引き上げは、がんをはじめとする命に関わる疾患で治療を受け、かつ高額な医療費を支払うすべての患者とその家族に影響を与えるものであること

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