鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
コロナワクチン低迷の原因は医薬品業界の不誠実にある
第225回
鳥集徹
2025年3月1日号
医薬経済の姉妹紙「RISFAX」に興味深い記事が掲載された。24年10月に新型コロナウイルスワクチンの定期接種が始まるにあたり、ファイザー、モデルナ、第一三共、武田薬品、Meiji Seikaファルマの5社で、合計3324万回分の供給量を見込んでいたが、業界内では今季(24年10月~25年3月末)の接種は700万回前後にとどまるとの予測が出ているという。 その理由として、「有料化の影響」や「ワクチン懐疑論・反対論の広がり」があげられている。そして、大量返品・大量廃棄のリスクが降りかかっており、ファイザーからは「ボーナスカット」の嘆きが漏れ聞こえ、モデルナは「日本撤退説」、塩野義は来季参入計画の「懐疑論」など、後ろ向きの見方が囁かれているという(RISFAX2月18日付)。 それまで無料だったものが原則有料となったのが、接種率低迷の大きな理由であるのは間違いないだろう。また、レプリ...
医薬経済の姉妹紙「RISFAX」に興味深い記事が掲載された。24年10月に新型コロナウイルスワクチンの定期接種が始まるにあたり、ファイザー、モデルナ、第一三共、武田薬品、Meiji Seikaファルマの5社で、合計3324万回分の供給量を見込んでいたが、業界内では今季(24年10月~25年3月末)の接種は700万回前後にとどまるとの予測が出ているという。 その理由として、「有料化の影響」や「ワクチン懐疑論・反対論の広がり」があげられている。そして、大量返品・大量廃棄のリスクが降りかかっており、ファイザーからは「ボーナスカット」の嘆きが漏れ聞こえ、モデルナは「日本撤退説」、塩野義は来季参入計画の「懐疑論」など、後ろ向きの見方が囁かれているという(RISFAX2月18日付)。 それまで無料だったものが原則有料となったのが、接種率低迷の大きな理由であるのは間違いないだろう。また、レプリコ
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