医薬経済オンライン

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読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

緩和ケアの延長としてのMAiD

第260回

大西一幸

2025年3月1日号

安楽死の医師  自ら「死」を選んだ患者と家族に起きたこと  ジーン・マーモレオ  ジョハンナ・シュネラー  御立英史訳  2025年1月刊/大和書房  この稿が表に出てくるころには、すでに政治的決着がつけられているかもしれないが、高額療養費制度の上限額の引き上げ問題は、単純に考えてしまうと医療のあり方を変える速度を一気に上げるかもしれない。「医療」は日本には2つの意味があり、それが複雑に絡み合って整理されていない。  ひとつは保険医療とそのコストを語る医療であり、もうひとつは治療や療養、それのみを意味する医療である。高額療養費制度は保険医療の仕組みであるから前者に係る医療と言えるかもしれないが、大変な数の、コストがかかる患者の医療を確保する手段であって、後者の「医療」を支えるものだ。 ... 安楽死の医師  自ら「死」を選んだ患者と家族に起きたこと  ジーン・マーモレオ  ジョハンナ・シュネラー  御立英史訳  2025年1月刊/大和書房  この稿が表に出てくるころには、すでに政治的決着がつけられているかもしれないが、高額療養費制度の上限額の引き上げ問題は、単純に考えてしまうと医療のあり方を変える速度を一気に上げるかもしれない。「医療」は日本には2つの意味があり、それが複雑に絡み合って整理されていない。  ひとつは保険医療とそのコストを語る医療であり、もうひとつは治療や療養、それのみを意味する医療である。高額療養費制度は保険医療の仕組みであるから前者に係る医療と言えるかもしれないが、大変な数の、コストがかかる患者の医療を確保する手段であって、後者の「医療」を支えるものだ。  高

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