NOTEBOOK-こぼれ話
「公取が調査」の噂を断ち切れない業界の体質
2025年3月1日号
公正取引委員会が最近、あるメーカーに調査に入った「らしい」との噂が一部業界内で囁かれている。出所不明だが、複数メーカーの名前が浮上している。 登場するメーカーの共通点は、開発品が豊富であること。そして、新薬で取引卸を絞り込む「1社流通」「限定流通」を積極的に活用している点だ。いずれの流通施策も「薬価防衛」を目的とするもので、「さもありなん」と推論させてしまう所以かもしれない。 口の端に上るメーカーA社は、新薬では取引卸をその都度厳選し「1社流通」を委ねている。卸同士が取引(帳合)を奪い合い、市場実勢価格が乱れることを嫌い、とくに「帳合維持」にこだわる姿勢が強いと評判の会社だ。 「談合事件」で卸に公取委のガサ入れが入った19年当時「A社はビビっていた会社のひとつ」(メーカー流通関係者)と言われている。地場卸と次々に取引を停止しているが「あれは...
公正取引委員会が最近、あるメーカーに調査に入った「らしい」との噂が一部業界内で囁かれている。出所不明だが、複数メーカーの名前が浮上している。 登場するメーカーの共通点は、開発品が豊富であること。そして、新薬で取引卸を絞り込む「1社流通」「限定流通」を積極的に活用している点だ。いずれの流通施策も「薬価防衛」を目的とするもので、「さもありなん」と推論させてしまう所以かもしれない。 口の端に上るメーカーA社は、新薬では取引卸をその都度厳選し「1社流通」を委ねている。卸同士が取引(帳合)を奪い合い、市場実勢価格が乱れることを嫌い、とくに「帳合維持」にこだわる姿勢が強いと評判の会社だ。 「談合事件」で卸に公取委のガサ入れが入った19年当時「A社はビビっていた会社のひとつ」(メーカー流通関係者)と言われている。地場卸と次々に取引を停止しているが「あれはえげ
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