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巻頭言

田辺三菱製薬の企業価値は高く、縮小均衡の会社ではない

末包 昌司・ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパンL L C パートナー・日本プライベート・エクイティ共同責任者

2025年3月15日号

——2月7日、三菱ケミカルグループが田辺三菱製薬をベインキャピタルに約5100億円で売却すると発表しました。 末包 三菱ケミカルグループはIR活動のなかで、田辺三菱をしっかり伸ばしてくれるベストオーナーに売却していきたいとおっしゃっていました。成長性はしっかりとあると判断し、お預かりしました。 将来は縮小均衡していくと考えたら、出せるような価格ではありません。企業価値の増大に取り組んでいきます。  ——田辺三菱の買収はいつから検討を。  末包 いわゆる投資ファンドは世の中にたくさんありますが、ベインキャピタルの特徴として、グローバルのライフサイエンスチーム、つまり創薬パイプラインに投資することに特化したチームを保有しているという点があげられます。我われはパイプラインの成功確率などを含め判... ——2月7日、三菱ケミカルグループが田辺三菱製薬をベインキャピタルに約5100億円で売却すると発表しました。 末包 三菱ケミカルグループはIR活動のなかで、田辺三菱をしっかり伸ばしてくれるベストオーナーに売却していきたいとおっしゃっていました。成長性はしっかりとあると判断し、お預かりしました。 将来は縮小均衡していくと考えたら、出せるような価格ではありません。企業価値の増大に取り組んでいきます。  ——田辺三菱の買収はいつから検討を。  末包 いわゆる投資ファンドは世の中にたくさんありますが、ベインキャピタルの特徴として、グローバルのライフサイエンスチーム、つまり創薬パイプラインに投資することに特化したチームを保有しているという点があげられます。我われはパイプラインの成功確率などを含め判断で

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