医薬経済オンライン

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紅麹問題でバレた「健康食品」市場の無法状態

適正な規制がもたらす成長産業化と医療費削減

神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二

2025年3月15日号

「これは命に関わる問題ですから、起こってからでは遅いんですよ」  いわゆる「健康食品」の健康被害について議論された、14年3月25日の衆議院消費者問題特別委員会。発言した共産党の穀田恵二衆院議員の矛先が向かった森雅子食品安全担当相は「紛らわしい宣伝や消費者が困惑するような表示による消費者トラブルにつながらないように制度設計をしてまいりたい」と応えるのが精一杯だった。  それから10年経った24年3月、小林製薬は紅麴の成分を含んだサプリメントを摂取した人から健康被害の報告があったと発表。いわゆる「紅麹問題」は瞬く間に全国を揺るがす社会問題と化し、その後の健康被害への補償事務が長期化したことも災いし、同社の24年12月期は、純利益前年比50.5%減(100億円)という、99年の上場以来最悪の減益決算となった。  健康食品・サプリメ... 「これは命に関わる問題ですから、起こってからでは遅いんですよ」  いわゆる「健康食品」の健康被害について議論された、14年3月25日の衆議院消費者問題特別委員会。発言した共産党の穀田恵二衆院議員の矛先が向かった森雅子食品安全担当相は「紛らわしい宣伝や消費者が困惑するような表示による消費者トラブルにつながらないように制度設計をしてまいりたい」と応えるのが精一杯だった。  それから10年経った24年3月、小林製薬は紅麴の成分を含んだサプリメントを摂取した人から健康被害の報告があったと発表。いわゆる「紅麹問題」は瞬く間に全国を揺るがす社会問題と化し、その後の健康被害への補償事務が長期化したことも災いし、同社の24年12月期は、純利益前年比50.5%減(100億円)という、99年の上場以来最悪の減益決算となった。  健康食品・サプリメント

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