医工連携
超分子極小DNAゲルで薬剤徐放
医工連携の実践者 135 西川元也 東京理科大学教授
2025年3月15日号
DNAは、単に遺伝情報をコードするだけでなく、シトシンとグアニンからなる配列「CpGモチーフ」が自然免疫を強く刺激したり、塩基の相補性や鎖の形状が生理活性を持ったりするなど、用途を広く持たせやすい分子だ。
水中で混ぜると自律的に組み上がってハイドロゲルを形成するような人工DNA(オリゴデオキシヌクレオチド=ODN)の組み合わせも10年以上前に報告され、生理活性物質を担持して免疫原性をコントロールしつつ徐放するキャリアとして注目されてきた。
ただ、その実用が近いかと言うと、塩基数が多くODNの種類も多いほど機能を設計しやすい反面、ODNの種類を増やすとCMC(製造・品質管理)関連のコストも一気に跳ね上がるトレードオフの関係があって、積極的に開発を進めている企業はないと見られる。
そんな状況下、ハイドロゲルを形成するODNのミ...
DNAは、単に遺伝情報をコードするだけでなく、シトシンとグアニンからなる配列「CpGモチーフ」が自然免疫を強く刺激したり、塩基の相補性や鎖の形状が生理活性を持ったりするなど、用途を広く持たせやすい分子だ。
水中で混ぜると自律的に組み上がってハイドロゲルを形成するような人工DNA(オリゴデオキシヌクレオチド=ODN)の組み合わせも10年以上前に報告され、生理活性物質を担持して免疫原性をコントロールしつつ徐放するキャリアとして注目されてきた。
ただ、その実用が近いかと言うと、塩基数が多くODNの種類も多いほど機能を設計しやすい反面、ODNの種類を増やすとCMC(製造・品質管理)関連のコストも一気に跳ね上がるトレードオフの関係があって、積極的に開発を進めている企業はないと見られる。
そんな状況下、ハイドロゲルを形成するODNのミニ
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