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薬価キーワード ざっくり解説!

柔軟な類似薬選定

第60 原価計算方式の「減少」期待

2025年3月15日号

 新薬の薬価算定方式には、類似薬効比較方式と原価計算方式がある。類似薬がある場合には類似薬効比較方式、ない場合には原価計算方式を用いる。画期的な医薬品であればあるほど、過去に類似したものがなく、原価計算方式を適用する機会が増えることになるのは必然と言える。それゆえに「算定の透明性」が厳しく問われてくる。そこで、各企業の製品総原価の「開示度向上」という取り組みや、それに対する働き掛けが絶えず、行われてきた。  ただ「企業の取引や製造・輸入形態など、個々の品目の事情によって(開示度向上には)一定の限界がある」というのが、製薬業界の立場だ。そこから「不透明」「ブラックボックス」などと批判の多い原価計算方式の採用を減らし、「類似薬効比較方式による算定を進めるべき」との主張につながる。それには「柔軟な類似薬選定」が必要になってくるという...  新薬の薬価算定方式には、類似薬効比較方式と原価計算方式がある。類似薬がある場合には類似薬効比較方式、ない場合には原価計算方式を用いる。画期的な医薬品であればあるほど、過去に類似したものがなく、原価計算方式を適用する機会が増えることになるのは必然と言える。それゆえに「算定の透明性」が厳しく問われてくる。そこで、各企業の製品総原価の「開示度向上」という取り組みや、それに対する働き掛けが絶えず、行われてきた。  ただ「企業の取引や製造・輸入形態など、個々の品目の事情によって(開示度向上には)一定の限界がある」というのが、製薬業界の立場だ。そこから「不透明」「ブラックボックス」などと批判の多い原価計算方式の採用を減らし、「類似薬効比較方式による算定を進めるべき」との主張につながる。それには「柔軟な類似薬選定」が必要になってくるというわ

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