鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
高額療養費「限度額見直し」医療費膨張は別に原因がある
第226回
鳥集徹
2025年3月15日号
昨年末、政府・与党が「高額療養費制度」の利用者負担限度額を段階的に引き上げる案を示した。これに対して、がんや難病の患者団体が凍結を訴え、超党派の議員連盟が発足するなど反発が広がっている。結局、この8月からの負担限度額引き上げは見送られることとなった。夏に参院選を控え、野党だけでなく自民党と公明党からも方針撤回を求める声が出たためと報道されている。政府は26年8月以降の方針を再検討するとしていたが、今後の動きが注目される。
長期間の闘病を強いられるがんや難病患者のことを考えると、利用者負担額の引き上げに反対するのは当然のことだ。病気をすれば健康なときのようには働けず、経済的に追い詰められる人も多い。そのうえ昨今の物価上昇で、多くの人の生活が苦しくなっている。むしろ利用者負担限度額を引き下げてほしいくらいだ。
その一...
昨年末、政府・与党が「高額療養費制度」の利用者負担限度額を段階的に引き上げる案を示した。これに対して、がんや難病の患者団体が凍結を訴え、超党派の議員連盟が発足するなど反発が広がっている。結局、この8月からの負担限度額引き上げは見送られることとなった。夏に参院選を控え、野党だけでなく自民党と公明党からも方針撤回を求める声が出たためと報道されている。政府は26年8月以降の方針を再検討するとしていたが、今後の動きが注目される。
長期間の闘病を強いられるがんや難病患者のことを考えると、利用者負担額の引き上げに反対するのは当然のことだ。病気をすれば健康なときのようには働けず、経済的に追い詰められる人も多い。そのうえ昨今の物価上昇で、多くの人の生活が苦しくなっている。むしろ利用者負担限度額を引き下げてほしいくらいだ。
その一方で
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