眺望 医薬街道
数の減らない品目統合は意味があるのか
近藤正觀
2025年3月15日号
厚生労働省は2月17日、「医療用医薬品の安定供給確保に関する関係者会議」に、後発品の品目統合に伴う薬事手続きに関する通知を発出したことを報告した。3日前の14日付で医薬局医薬品審査管理課長、監視指導・麻薬対策課長が出したものだ。通知の表題は、「医療用医薬品の品目統合等に伴う製造方法等の変更手続きに係る手続きの迅速化について」としている。
後発品の供給不足状況は25年1月時点で、品目数で供給停止が1009品目(67%)、限定出荷が1073品目(59%)と報告されている。供給不足は約3年以上続いており、国民の不信感は高まっている。後発品業界は多品種・少量生産で製造会社数は200社弱ある。その結果、価格競争によりガバナンスが後回しされ、利益志向に走ってきた体制に対し、医療界からの信用は失墜した。
この供給不足への対応のため、医政局が設けた「...
厚生労働省は2月17日、「医療用医薬品の安定供給確保に関する関係者会議」に、後発品の品目統合に伴う薬事手続きに関する通知を発出したことを報告した。3日前の14日付で医薬局医薬品審査管理課長、監視指導・麻薬対策課長が出したものだ。通知の表題は、「医療用医薬品の品目統合等に伴う製造方法等の変更手続きに係る手続きの迅速化について」としている。
後発品の供給不足状況は25年1月時点で、品目数で供給停止が1009品目(67%)、限定出荷が1073品目(59%)と報告されている。供給不足は約3年以上続いており、国民の不信感は高まっている。後発品業界は多品種・少量生産で製造会社数は200社弱ある。その結果、価格競争によりガバナンスが後回しされ、利益志向に走ってきた体制に対し、医療界からの信用は失墜した。
この供給不足への対応のため、医政局が設けた「後
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