読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
「自死幇助」の対立点を知る
第261回
大西一幸
2025年3月15日号
人道的医療安楽死
賛成派ドイツ人医師の論考と実践
ミハエル・デ・リダー
志摩洋訳
2025年1月刊/幻冬舎
前回に続いて選択した読書は「安楽死」がテーマ。前回の最後に、日本では緩和ケアの制度要件すら放置されたままで、緩和ケアと安楽死の関係(あるのかないのかも含めて)に関する議論が活発化していないと述べた。疼痛管理は研究されているが、疼痛患者支援には無関心だとも。
ところが一足飛びに安楽死(容認?)めがけて海外の推進論者の体験に基づいた話題や法、倫理、モラル、哲学まで含めた議論の旺盛な図書出版に、警戒心の強い私はついていけてない。
前回読んだのはカナダの「医療介助死」制度。そこでは、すでに豊富な介助死経験を持つ高齢医師の体験から生まれた苦悩と実践の報告をベースに、...
人道的医療安楽死
賛成派ドイツ人医師の論考と実践
ミハエル・デ・リダー
志摩洋訳
2025年1月刊/幻冬舎
前回に続いて選択した読書は「安楽死」がテーマ。前回の最後に、日本では緩和ケアの制度要件すら放置されたままで、緩和ケアと安楽死の関係(あるのかないのかも含めて)に関する議論が活発化していないと述べた。疼痛管理は研究されているが、疼痛患者支援には無関心だとも。
ところが一足飛びに安楽死(容認?)めがけて海外の推進論者の体験に基づいた話題や法、倫理、モラル、哲学まで含めた議論の旺盛な図書出版に、警戒心の強い私はついていけてない。
前回読んだのはカナダの「医療介助死」制度。そこでは、すでに豊富な介助死経験を持つ高齢医師の体験から生まれた苦悩と実践の報告をベースに、制度
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