鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
「介護・医療」のあるべき姿 再考促す芝居「脳天ハイマー」
第227回
鳥集徹
2025年4月1日号
3月15日、東京の赤坂レッドシアターで『脳天ハイマー』(兎座/脚本演出・藤原珠恵)という芝居を観た。兎座は、兎年の1987年に生まれた4人による演劇ユニット。お年寄りや認知症の人が暮らす「あお葉」を舞台にした物語で、ひょんなことからここで働くことになった男性・神野の目線を通して、あお葉での暮らしや人間模様が描かれる。鹿児島に実在する介護施設「いろ葉」(代表者・中迎聡子氏)がモデルだ。
あお葉には、通常の介護施設によくあるバリアフリー設備も、がんじがらめの規則やスケジュールもない。「親戚の家」に来たかのような普通の暮らしのなかで、入居者たちは食べたいときに食べ、飲みたいものを飲み、眠りたいときに眠る。ときにおしゃれをして、ときに歌ったりしながら、自分の家のように過ごしている。あまりの「施設らしさ」のなさに神野は戸惑うが、やがてその居...
3月15日、東京の赤坂レッドシアターで『脳天ハイマー』(兎座/脚本演出・藤原珠恵)という芝居を観た。兎座は、兎年の1987年に生まれた4人による演劇ユニット。お年寄りや認知症の人が暮らす「あお葉」を舞台にした物語で、ひょんなことからここで働くことになった男性・神野の目線を通して、あお葉での暮らしや人間模様が描かれる。鹿児島に実在する介護施設「いろ葉」(代表者・中迎聡子氏)がモデルだ。
あお葉には、通常の介護施設によくあるバリアフリー設備も、がんじがらめの規則やスケジュールもない。「親戚の家」に来たかのような普通の暮らしのなかで、入居者たちは食べたいときに食べ、飲みたいものを飲み、眠りたいときに眠る。ときにおしゃれをして、ときに歌ったりしながら、自分の家のように過ごしている。あまりの「施設らしさ」のなさに神野は戸惑うが、やがてその居心
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