地下鉄サリン事件から30年① | 医薬経済オンライン

平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

地下鉄サリン事件から30年①

第217回

埼玉県国民保護協議会委員　照井資規

2025年4月1日号

　14人が死亡し、約6300人が被害に遭ったオウム真理教による「地下鉄サリン事件」から30年を経た今もなお、根本的な対策はなされておらず、外国人観光客の激増に伴い、よりテロを実行しやすい環境が整ってしまっている。地下鉄のホームに乗客用防護マスクを収納した棚を揃える、ソウルの地下鉄とは大きな差がある。　オウム真理教事件は決して30年前の特殊な事件ではない。教団は現在3つの集団に分かれているが、信者の総数は約1500人と推定されている。申告している資産は500万円であるが、実際は8億円あるものと疑われている。おそれるべきは、30年前のオウム真理教による一連の犯行は先進的であり、それが現在も進行していると疑われることだ。　14人が死亡し、約6300人が被害に遭ったオウム真理教による「地下鉄サリン事件」から30年を経た今もなお、根本的な対策はなされておらず、外国人観光客の激増に伴い、よりテロを実行しやすい環境が整ってしまっている。地下鉄のホームに乗客用防護マスクを収納した棚を揃える、ソウルの地下鉄とは大きな差がある。　オウム真理教事件は決して30年前の特殊な事件ではない。教団は現在3つの集団に分かれているが、信者の総数は約1500人と推定されている。申告している資産は500万円であるが、実際は8億円あるものと疑われている。おそれるべきは、30年前のオウム真理教による一連の犯行は先進的であり、それが現在も進行していると疑われることだ。

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