今も現役のガス燈が灯る銀座では、華やかなクリスマスシーズンの街の飾りがいろいろ工夫されていて、ショーウィンドーを眺めながら歩くだけでも気分が浮き立ちます。そんな銀座で今鑑賞できるアートはいろいろありますが、以前紹介した銀座エルメスのギャラリーで現在『ベゾアール(結石)』シャルロット・デュマ展(12/29まで)を開催中です。



 動物と人間の関わり合いを再考するというものですが、波の音の中に佇む少女と馬の映像を眺めていると穏やかな気持ちになったり、これはどういうことを表わしているのかとか普段とは違う思考や感情に浸りながら、天井の高い空間にボーッといるだけで気分がよかったです。ここのギャラリーの上の階には土日のみの小さなプライベートシネマがあり、今月は『イノベーションの動き:夢は作り出される』を上映しています。(予約制)



 中央通りのGINZA SIXの吹き抜けのオブジェは数ヶ月ごとに変わりますが、今展示中の吉岡徳仁の『Prismatic Cloud』は2021年2月下旬までの予定。巨大な雲をイメージした光の彫刻だそうで、とても綺麗です。(彼の作品は地下道にもあります)先日案内パンフレットで知ったのですが、館内の何ヵ所かにもアートが展示されているそうで、次はそれを探してみたいです。




 最近SNSで知った教文館にある期間限定のクリスマスショップ〝ハウス・オブ・クリスマス〟は、9階のウェンライトホールで毎年開催されているそうで、ドイツのメーカーから仕入れた輸入品が所狭しと並べられています。子供時代にこんなお店があったら、動けなくなっていたかも。ツリーのオーナメントだけではなく、キリスト誕生の場面を再現する人形とか、いろんなグッズがあって、見るだけでワクワクします。影絵作家・藤城清治とのコラボレーション展示もあり、それを見に行くだけでもいいかもしれません。(12/25まで)



 煌びやかな地上だけでなく、地下道もリニューアルされて、パブリック・アートもあちこちにありますし、充電しながらパソコンをチェックするのにいいテーブルも設置されていました。



 松屋に続く通路はタイル装飾でちょっとレトロな感じですが、振り返ったら銀座線の改札内がまるで映画の未来世界のようで、なんだか別の世界に行ける電車に乗れそうでした。