今回も表参道界隈で気軽に行ける企画展をいくつかご紹介します。


 まず國學院大学博物館。チラシを見て気になったので思い切って行ってみました。表参道駅から徒歩15分ほどならと、たかを括っていたら思った以上に遠くて、しかもけっこうな登り坂に途中で諦めかけましたが、運動だと思って辿り着きました。


 目的の企画展『縄文早期の居家以人骨と岩陰遺跡―居家以プロジェクトの研究成果―』(5/8まで)のスペースはそれほどではなかったのですが、リアルに人骨があってちょっとドキドキしました。新しそうな建物の地下の博物館は広くて、常設展示に素敵な縄文土器もあったのですが、時間がなくてゆっくり観ることができず残念でしたが、なんとオンラインミュージアムの配信がありました。他に考古展示室や神道展示室があってとてもおもしろそうなので、またいつか実物を見に行ってみたいです。



 明治神宮外苑では昨年から展開されている神宮の杜芸術祝祭の展示で、『野外彫刻展「天空海闊」』『紫幹翠葉−百年の杜のアート』に続いて最後の『気韻生動−平櫛田中と伝統を未来へ継ぐものたち』(5/30まで)が宝物殿で開催されています。


 重要文化財に指定されている明治神宮宝物殿には一度入ってみたかったのでちょうどよかったです。正倉院風の外観ですが、中は木造の講堂といった印象で屋根からはちょっと想像できないアーチ型の天井でした。展示されているのは観たかった平櫛田中と名和晃平、舟越桂など現代アーティストたちの小ぶりの作品が一堂に集められています。この芸術祝祭は日本博という一大プロジェクトのひとつで、恐らく主に外国人観光客に向けてのものだったのでしょうが、まったく混んでいなくてゆっくり鑑賞できました。ここの前にある芝生でのんびりするのも気持ち良さそうです。



そして、原宿駅前の特設会場の最新のエキシビション『LOUIS VUITTON &』(5/16まで・事前予約制)。あいにくブランドものには縁がないですが、たびたびアーティストとのコラボで話題になっているのでお店に入ることなく、こうしてアートとして鑑賞できるのがいいです。HPでも作品を観れますが、実際の大きさとか質感を目にするほうがいいですし、最後のエリアの巨大画面の映像は見物者自身を投影させて遊べるので、これは行って体験したほうが絶対楽しいです。



 あとひとつ、うっかり寄り忘れたキディランド原宿店隣のビルのGYRE Galleryでやっている『2021年宇宙の旅 モノリス ウイルスとしての記憶、そしてニュー・ダーク・エイジの彼方へ』(4/25まで)、赤瀬川原平の作品が気になります。


 紹介したものすべて入場料はかかりませんし、今ならたぶん空いています。