数年前の〝刀剣男子〟のゲームから始まった刀剣に対する熱視線はいまだ治る事なく、もはや美術展が珍しくないものになっている気がする刀剣の展示で、単に日本刀と言っていた私ですら1つ2つ銘を挙げられるくらいにはなりました。ハマっている友人のように由来まではさすがにわかりませんが、刀にまつわる物語から歴史を知るのはちょっと興味を惹かれます。


 刀の刃だけではなく、鞘、柄、鍔の拵えの美しさや、名刀にまつわる物語を浮世絵や絵巻で鑑賞し、いろいろな角度から読み解く展示が人を惹きつけるのかもしれません。手に入れたチラシの中には関東圏以外のもありますが、開催中のものから来年予定のものまでいろいろありました。


 サントリー美術館『開館60周年記念展 刀剣 もののふの心』は先月まででしたが、来年には森アーツセンターギャラリーで『ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」』(2022/1/21〜)が開催されます。ちなみに今はそこで『「鬼滅の刃」吾峠呼世晴原画展』(12/12まで)をやっていますが、まあ刀絡みではあります。



 刀そのものをじっくり観るには、やはり両国の刀剣博物館へ行くのがいいかもしれません。今は『特別重要刀剣等指定制度五十周年記念-日本刀 珠玉の名品展-』(12/22まで)を開催中。



 東京国立博物館の本館にも、おそらく入れ替えがされているとは思いますが、刀剣や兜などが常設展示されているので、気軽に観ることもできます。



 先日までコレド室町あたりで開催され、大盛況だった「刀剣乱舞 ONLINE」のナゾトキ街歩きゲーム(有料)〝迷刀物語からの脱出〟は11月に京都で開催されるそうで、やはり女子が注目すると盛り上がるものなのですね。そういえば、11月には〝刀剣乱舞〟の舞台版5周年記念で劇場版も順次公開だそうで、まだまだ人気のようです。




 気がつくと何となく刀鍛冶、研ぎ師、その砥石を盛り出して成形している人、また技術が途絶えそうなので自ら鞘の職人になった外国人など、周辺の関係者を扱った番組に目がいくようになりました。おかげで改めて消えてしまいそうになっている日本独自の技術が数多くあって、それらが様々に関連して何とか細々と続いているのを知ることもできました。個人的には何も貢献できませんが、これからもそれらの人々の技をどこかで目にできたらいいなと思います。