音楽のコンサートといえば、もっぱらロックコンサートなのですが、先日友人に誘われて初めてクラシック音楽ではない曲を演奏をするオーケストラのコンサートというのに行ってみました。


 結構前から、この〝あるテーマのもとに演奏する〟フルオーケストラの公演というのが目について気にはなっていたのですが、やはりこのシステムの音楽を聴くのはちょっと敷居が高いというか、まず間違いなく寝てしまうだろうと思っていました。

 今回の演奏会は原作マンガからアニメ化され、大人気となって劇場版アニメもいくつか公開になった『黒執事』の15周年記念コンサートというもので、実は漫画もアニメもまったく見たことがなく、唯一2013年の実写映画版のみ観たことがあるのですが、おもしろかったという印象だけ残っていて、どういう設定の内容かはまるで覚えていませんでした。なので、その程度でアニメに使用された楽曲の演奏をはたして楽しめるのか不安でした。


 開演のブザーが鳴って、会場が暗くなっていくと舞台の背後に掲げられた大きなスクリーンにこのコンサート用に編集した画像が現れ、特に文字による説明はないのですが、場面に合わせた楽曲が披露されるので、何となくアニメの世界が想像できるようになっていました。何曲か演奏後にこのアニメの声優さんでもある進行役の男性が挨拶し、簡単な説明をしてくれました。たぶんアニメのファンは衣装までキャラクターに合わせた彼の登場で叫びたいところだったでしょうが、今時はひたすら無言で拍手です。また途中休憩中にどうやらこの原作のイメージキャラクターらしいウサギのキャラクターが登場しました。このときだけそれぞれの席から写真撮影していいということで、ちょっと遠めでしたが頑張って撮ってみました。彼らのキャラクターグッズもいろいろあって会場内で販売されていましたが、すでにこの2日間のコンサート3回目の公演だったのでほぼ完売していました。


 さて、コンサートは映像のお陰でだいたい理解できましたし、楽器の演奏だけではなく、テノールやソプラノの歌手の方々の独唱まであってとても素晴らしかったです。やはり生演奏はいいものです。


 会場で入手したフライヤーで、今回のように人気の映画などの作品の楽曲を演奏するものと、実際に映画を上映して音楽部分をフルオーケストラで再現するという〝シネマ・オーケストラ〟というのがあるのを知りました。かなり大きなスクリーンで、しかも生演奏だなんてこれは迫力とか臨場感があって、映画館での鑑賞とはだいぶ印象が違うでしょう。ちょっと気になります。