今年もチケットをもらったので、東京ドームでも人気イベントのひとつ「世界らん展2020」を観に水道橋へ行ってきました。本来、野球のための施設ですが、プロ野球観戦のために入ったことはありません。この「世界らん展」の前には、やはり毎年開催される「東京国際キルトフェスティバル―布と針と糸の祭典」「テーブルウェア・フェスティバル」というイベントもあり、私のまわりで多くの人が行きます。




「蘭」という花は実に多彩で一般的には洋蘭と東洋蘭と大きく分類されるようで、洋蘭の代表格がカトレアです。


 和蘭というのが日本の蘭なのかと思っていましたが、洋蘭と東洋蘭の交配種をそう称しているそうです。


 世界中に仲間がいて、土の中奥深くまで根を下ろす「地生蘭」と、木の幹や岩肌に張り付いて育つ「着生蘭」の2つの生育パターンがあ理、東南アジアでは亜熱帯の樹木の上の枝に着装しているものが多く、まだまだ新種が発見されることがあると聞いたことがありますが、さらに園芸種としてどんどん新しい花が造られ、この展覧会でお披露目されているわけです。



 会場内にさまざまな花があるので、ちょっと花の香りでクラクラしてしまうところもありましたが、何とも平和な空間です。メインは各部門別に入賞・受賞した新作が並べられただけでなく、さまざまなコンセプトの展示やステージでのイベントもあります。なので、訪れた人は歩き回りながらいろいろ楽しめる趣向になっています。




 中央には三大華道の家元の作品が円形スペースを三等分した形で展示され、また、日本大賞などに選出されたトップクラスの受賞作品が並べられた上部の空間にレーザー光線と音楽のパフォーマンスが始まったり、ステージで歌やダンスが披露されたり、なぜか車の展示まであります。



 もちろん、ランやシダ、エアプランツなどを求める人のために多くの販売ブースに公式グッズのお菓子や小物のブース、なぜか県の物産や郷土家具展示、ワインの試飲までありました。私は〝花より団子〟で、ちゃっかり美味しそうな京都の葛餅を土産に買ってしまいました。


 ランのような花を育てるのはなかなかハードルが高いですが、手軽にいろんな美しい花を鑑賞できるのがいいです。


 日本には野生のランは200種以上もあり、ほとんど小さいく目立たないものが多いのですが、森の中で出会った時は宝を見つけた気になれます。ただ、翌年にそこになかったりすると残念な気持ちになります。緑の中にあるからこそきれいだと思うのですが。