五感で楽しむチームラボお台場にあるチームラボの体感型美術館に行ったのはオープンして数ヵ月後くらいで、その頃はまだ映像が人に反応するというのがよくわからず、まわりをキョロキョロしながら歩くばかりでした。今ではこういう最新映像の技術を楽しむイベントは珍しくなくなりましたが、このチームラボの美術館はどこを見ても驚くような映像で、その前を歩くだけ、もしくは触れると変化するというのがとても新鮮でした。いったいどういう仕組みなのだろうと思ったのは最初だけで、とにかく次々と変わる予測できない映像を追いかけて、ただ考えずに感じることを楽しんでいました。


 今夏で閉館するというその「チームラボボーダレス」にまだ行ったことがないという友人たちを誘って、最近だいぶ慣れてきたネットでチケット申し込みをしようとしたところ、すでに最終日までSOLD OUT!同じことを考える人がたくさんいたわけです。ちょっと油断しました。なので、行き先をもう1ヵ所の豊洲の「チームラボプラネッツ」に変更して、無事チケット入手。夏真っ盛りという日差しの中を日傘に隠れながら行って来ました。



 お台場会場はとても広くて映像がいろいろあるし、アスレチック的な楽しみ方のできるところも多いので一度に全部は堪能できなかったのですが、こちらは順番に部屋を移動して行くので2時間ほどでまわれました。まずスマホやカメラ以外すべてロッカーに入れ、裸足になって進みます。ポシェットのようなものも持ち込めないので、ポケットのある服がいいいです。それと膝下あたりまで水に濡れることもあるので、まくれるボトムスがおすすめ。無料でハーフパンツの貸し出しもあります。


 水の洗礼を受けたあとはタオルが用意された部屋で拭けます。最初の2ヵ所はちょっと体力を使いました。移動のときに薄暗い廊下を進むと足裏の感触が変わるのがおもしろいです。鏡の空間で自分のいるレイヤーがどこなのかと思ったり、横たわって天井いっぱいの映像を見ているだけで自分が動いているような気になったり、いい匂いがしたりと五感を刺激されます。外に出たときには何だかプール帰りの感覚が蘇って、子どもの頃の夏休み気分を味わえました。


 会場に置かれたフライヤーによると、他にチームラボとGalaxyがコラボした「捕まえて集める神秘の森」というゲーム感覚で楽しめる展示が原宿で開催中でこちらは無料です。以前銀座で蝶を集めるバージョンをやりましたが、こちらはゴリラとかゾウなど大物を捕まえて、その動物の情報もわかる仕組みなので、子どもの夏休みイベントにぴったりですね。もうひとつ佐賀県でサウナとコラボしている「チームラボ 廃墟と遺跡 淋汗茶の湯」というのもあるそうで、あちこちで展開しているようです。「チームラボボーダレス」は新たに2023年に東京都心部に開館するそうなので楽しみです。