ここのところ増えてきた気がするハイブランドでアート鑑賞という楽しみ。


 すでに終了していますが、銀座ミキモトで展示された『マリア・カラス-ディーヴァが愛した真珠-』ではオペラ歌手なのでもっと大柄な人というイメージだった彼女が着た服が展示されていて小さかったのは意外でした。写真で堂々とした彼女とその波乱な人生を垣間見ることもできて面白かったです。



 原宿駅前の特設会場の『ブルガリ セルペンティ 75周年 時を超えて紡がれる無限のストーリー展』(11/26まで)はBVLGARIのアイコン「セルペンティ」を記念してエキシビジョンというもので、例の如くそれが何かはまったく知らずに予約して行ってみました。入口前で予約画面をイケメンに提示してドアを開けてもらって入ると、またイケメンがカードをくれ、それがドリンク券で奥のカウンターでノンアルコールの飲み物とポップコーンがもらえました。さて、肝心の「セルペンティ」ですが、イタリア語の蛇でした。その蛇をモチーフにした普段間近に見ることのない豪華なネックレスなどをじっくり見ることができました。宝石がたくさんに使われて、しかもしなやかに腕や胸元につけることができる機構がどうなっているのか角度を変えながらじろじろ見てしまいました。以前行ったパテックフィリップの展示会でも見事なデザインの作品を作り上げる職人の手仕事の様子を映像紹介していましたが、ここでも短い映像をみることができます。これが映画ということでポップコーンなんだそうです。他にも大アーティストとのコラボレーションアート作品もあり、どちらも楽しい気分になれます。



 この会場からがんばって表参道を青山まで歩いてPRADA青山へ行くともうひとつの現代アートを観ることができます。『PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI―パラヴェンティ:田名網敬一』(〜2024/1/29)


 それからグッチ銀座ギャラリーで開催中のエキシビション『GUCCI VISIONS』(〜2024年春)。ここは前回羽生結弦の写真展をやっていたところです。今回は2フロアで、さらに上のスペースまで行けます。日没前までがお勧めとのこと。確かに暗くなると外がよく見えなかったのでもう一度早い時間に行ってみたいです。


 店舗と入口が異なるCHANEL NEXUS HALLの『In Praise of Shadows ヴェルサイユ宮殿 森田恭通 写真展』(~11/5)は観光で見ることのない視点からの宮殿がまたこれまでとは違う物語世界を連想させてくれるモノクロでした。HPで展示の様子が公開されています。次回は『ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』(2024/2/7 〜3/31 )だそうで、ここはやはり定期的にチェックしておきたいギャラリーです。



 こうして、購入することがないハイブランドもその理念などに触れる機会があるのは楽しいものです。