今月12(水)~14日(金)、東京ビッグサイトでSCAJ2022が開催されました(写真)。コロナ下で危ぶまれた年度集会でしたが、「危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし(一茶イノキ)」の如くで、成功裏に終わりました。参加者数は4万人超で、コロナ前2019年の1.3倍の盛況でした。



 筆者が考案して医薬経済社が販売しているドリップバッグ「希太郎ブレンド®」も、株式会社PSIブースに派手に展示されていました(写真:詳しくは → こちら)。小さなドリップバッグも、これだけ揃うと絵になります。



 会場で居合わせた知り合いから「難しい英語表記でなく分かり易いし、色もデザインも良い」との有難いコメントを頂きました。それにしても多かったのは参加者だけでなく、出店社数も大幅に増えて、とても1日では回り切れない混雑ぶりでした。行く先々で色んなコーヒーを頂きました。中でも印象的だったのは、コンビニ・コーヒーとして初登場のファミマ社です(写真)。来年からはセブンカフェその他、SCAJコンビニ・コーナーが賑わうかも知れません。



 もう1つ紹介するのは、UCC上島珈琲が手掛けた水素焙煎コーヒーです(写真)。水素コーヒーといえば、日本コーヒー文化学会の前会長で金沢大学の廣瀬幸雄名誉会長が、密閉水素窯の中で焙煎したのが最初です。UCCの製品は、水素炎の熱を使って、家庭用の回転網焙煎機で試作したものだそうです。飲みやすくて、かつ美味しかったです。



 ところでUCCが水素焙煎を手掛けた訳は、CO2削減のためで、去る9月26日開催された水素閣僚会議にも提供されていたそうです。水素生産は国策もあって、国内各地で計画されていますが、最大規模の工場は山梨県内に建設中だそうです。恐らくその一角に水素焙煎工場ができるのではないでしょうか?今から大いに楽しみです。焼いたコーヒー豆の中に、広瀬式と同じように水素ガスが取り込まれていれば、希太郎ブレンド®とは違う角度の抗酸化作用が期待できます。UCC研究所での測定データを早く見たいものです。

 ということで、SCAJ2022は大盛況のうちに幕を閉じました。そう遠くないうちに、希太郎ブレンド®ブースも作ってみたいと思っています。

(第484話 完)