ノバルティスファーマ、新社長にプリシーノ氏
ノバルティスファーマは10月21日、ファイザー日本法人でオンコロジー部門長を務めるジョンポール・プリシーノ氏が新社長に就任すると発表した。同氏は03年にファイザーのオーストラリア法人にMRとして入社後、香港法人などを経て、22年4月から日本法人の先進アジアクラスターリード兼病院部門長、同9月にオンコロジー部門長に就いていた。現在42歳。ノバルティス日本法人の現社長であるレオ・リー氏は、同社中国法人の代表に就く。
ノボ、肥満・肥満症対策で千葉市/千葉大と連携
千葉市、千葉大学、ノボノルディスクファーマは10月9日、肥満・肥満症対策に関する連携協定を締結したと発表した。肥満・肥満症を取り巻く環境を整備し、千葉市がより健康な社会を実現するモデル都市となることをめざすにあたって、診療実績や知見のある千葉大、ノボが支援する。期間は同日〜28年3月31日。今後、地域住民への啓発活動のほか、千葉市国民健康保険の被保険者の肥満や関連疾患との分析などを3者連携のもと取り組んでいき、好事例は全国や世界へ発信する方針。千葉大とノボは、千葉県旭市とも糖尿病対策に関する包括連携協定を21年に結んでいる。
旭化成がスピンアウトベンチャー設立、がんワクチン開発
旭化成は10月9日、同社発のスピンアウトベンチャーの「ダイブラッドジェル(DRG)」を設立したと発表した。DRGは、新規薬物送達システム(DDS)基剤で、ヒアルロン酸を部分的にコレステロールで修飾した誘導体「ソナノス」を活用してがんワクチン事業を担い、複合的がん免疫治療の医師主導治験による臨床試験入りをめざす。DRGによると「固形がんや血液がんを含め、幅広い適応が可能なワクチンの開発を進めている」という。社長は、ソナノスの発明者で旭化成リードエキスパートの中井貴士氏が務める。
J-TECがジャスミンを発売、白斑治療向け再生医療製品
ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)は10月11日、白斑治療向け再生医療等製品「ジャスミン」を発売した。「非外科的治療が無効または適応とならない白斑」が対象。名古屋市立大学病院や山形大学病院を中心に、数施設で今年度中に提供できる体制を整える。保険償還価格は組織運搬セットが446万円、培養表皮パッケージが1枚15万4000円。患者負担は高額療養費制度の適用を受けることで6万〜25万円程度になる。ジャスミンを再生医療製品事業の成長ドライバーに位置付けている。重症熱傷などを対象とした再生医療等製品「ジェイス」の技術を活用して開発した新製品。ジャスミンでは患者から少量の正常細胞を採取し、色素細胞を含む表皮細胞シートを作製。白斑患部の表皮層を除去したうえで移植する。
VIS/三菱ガス化学、核酸医薬実用化へ共同事業
ウェリタス・イン・シリコ(VIS)は10月9日、RNAを標的とした革新的な核酸医薬実用化のための共同事業に関する覚書を三菱ガス化学と交わしたと発表した。現在、VISは自社パイプライン創出をめざし、そのひとつとして核酸医薬の開発に取り組んでいる。そうしたなか、CDMO事業を手掛ける三菱ガス化学と初期段階から提携し製造法や精製法の検討を進めることで、今後、核酸医薬に求められるようになる品質を抜本的に改善することを狙う。三菱ガス化学は17年にVISに出資。23年12月に核酸医薬を対象とした事業協力に関する検討を始めていた。