ダルザレックス、多発性骨髄腫の新規患者へ使用で承認
米ジョンソン&ジョンソンは10月28日、「ダルザレックス」が新規に診断された多発性骨髄腫に対する併用療法の一環として欧州委員会より承認されたと発表した。同剤は自家幹細胞移植の適応がある新規の多発性骨髄腫患者を対象に、ボルテゾミブとレナリドミド、デキサメタゾンとの併用療法が可能となった。ダルザレックスをベースとしたレジメンは、追跡期間中央値47.5ヵ月後に、対照群と比較して病勢進行または死亡のリスクを58%減少した。
米ライエルが細胞治療企業イムパクトを買収
米ライエル・イムノファーマは10月24日、がんと自己免疫疾患に焦点を当てた細胞治療を開発するスタートアップ企業イムパクト・バイオを現金3000万ドルとライエル株3750万株で買収すると発表した。イムパクトの株主は一定のマイルストンが達成された場合、さらに1250万株のライエル株を得る可能性がある。ライエルは、この買収によって、パイプラインを縮小し、臨床試験中の固形がんに対する新薬開発とイムパクトの血液がん治療を含むプログラムに集中していく考え。
アイカーボ、原発性胆汁性胆管炎薬として推奨される
仏イプセンは10月24日、英NICEが「アイカーボ」を希少な肝疾患である原発性胆汁性胆管炎(PBC)の治療薬として推奨したと発表した。同薬はウルソデオキシコール酸(UDCA)の効果が不十分な患者にはUDCAとの併用、またはUDCAに忍容性がない患者には単剤での使用が可能となった。今回の承認勧告によりイキルボは、約10年ぶりにNHSでの使用が承認されたPBC治療薬となった。
ファイザー、DMDの開発中止で追加レイオフ
米ファイザーは10月23日、ノースカロライナ州の施設で75人のレイオフを計画していると発表した。同社はデュシェンヌ型筋ジストロフィー遺伝子治療(DMD)の開発中止を受け、約3ヵ月前にノースカロライナ州で150人のレイオフを明らかにしており、人員削減をさらに追加したかたちとなった。また、昨年アブゼナから買収した同拠点の製造施設の売却も検討していることを明かしている。
ノボ、FDAにオゼンピックの模倣品製造禁止を要請
ノボノルディスクは10月23日、FDAに対し、同社の減量薬及び糖尿病薬「オゼンピック」の模倣品について、調剤薬局で製造することを禁止するよう要請した。調剤薬局は通常、FDAが不足していると判断した医薬品の模倣品をつくることを許可されている。そのため、調剤薬局はオゼンピックに関して2年以上、模倣品を製造販売してきた。これに対しFDAは、オゼンピックについて、連邦食品・医薬品・化粧品法に基づいて示す「調合に明らかな困難を伴う医薬品カテゴリーのリスト」に掲載すべきと主張、ノボの訴えを精査している。