——不倫問題で世間を騒がせていましたが。


玉木 本当に私のプライベートな件で大変ご迷惑をおかけした。期待いただいた皆さんには、やっぱり政策の実現でしっかりお返ししていきたい。



——その政策では、国民民主党は政府・与党へ「中間年改定の廃止」を要望しています。


玉木 年末の予算のなかでも是非対応してほしい。デフレからインフレ基調に変化して、人材確保難となっている。16年末の「4大臣合意」から、もう8年目。やっぱり中間年改定を導入した当時とはまったく状況が異なってきている。安定供給に極めて深刻な弊害が目に見えるかたちで生じはじめていることについては、何らかの対策を打たないと、現場が持たなくなっている。



——「乖離率の0.625倍」という対象範囲にも、業界の不満が集まっています。


玉木 あれは削減ありきで逆算して導いた数字だと思う。そうではなく、いかに医薬品の安定供給と、イノベーションを推進していくかという観点で決めていく必要がある。財源の問題も大事だが(中間年改定の廃止は)憲法25条が保障する「健康で文化的な最低限の生活」という「生存権」にかかわる話だ。これからの改革の突破口として、中間年改定の廃止を掲げている。



——政府に求めることは。


玉木 いま、ガラガラと音を立てて安定供給体制が崩れてきている。その崩れる音に、ぜひ石破茂総理は耳を傾けてもらいたい。今こそ中間年改定を見直すとき、廃止すべきときだ。まず石破総理の頭に入れることが大事。我われは言い続けていきます。責任を持ってやっていきたい。与党のなかにも、個別に聞けば「おかしい、変えよう」と言う人はいる。是非、与党も声をあげてほしい。