テレビ番組は「アニマルプラネット」や「世界ふれあい街歩き」くらいしか見ない。ニュースはNHKの「ニュース845」や中東カタールの衛星放送局「アルジャジーラ」、たまに英国放送協会(BBC)など、事実や現象のみを伝えるものだけを選ぶ。
ワイドショーやコメンテーターが出てくる番組はほとんど見ない。もし、身近にコメンテーターのような職業の人がいたら、違う仕事を勧めたくなる。
兵庫県民として、今回の知事選には憤りしかない。そもそも選挙をやる必要はゼロだった。県職員とうっすら仕事をした経験があるが、若手はやる気があるものの、上が動かないため落胆してやめる人が多い。上の層には何を言っているかわからない人が多い。さらに、医師免許を持っているだけで政策の専門家でもない人物が、県の施策を担当していたこともあり(すでに退職)、方向性を誤った例を見たことがある。5期20年を務めた井戸敏三県政を1度も支持したことがないのに、なぜか長年居座っており、本当に辟易していた。前回(21年)の選挙では、同い年で彗星のごとく現れた知事を応援していた。
私の判断基準など興味はないだろうが、人を評価するときには書いたものや話の一貫性、行動力を重視するが、独自の顔認証システム(笑)も使っている。「いい顔」かどうかを見るのだ。この顔認証の適中率は93%で、自慢ではないが外したのは高校生の時に1人、社会人になってから1人、計2人のみである。
冗談のような話はさておき、パワハラやおねだりの捏造、破綻した論理で知事を失職させた責任は重い。選挙費用は16億円とも20億円とも言われているが、それは私たちが収めた税金だ。本当に人の金を何だと思っているのか。現在、公職選挙法違反などで騒がれているが、その真偽は関係者でないのでわからない。ただ、これまで誠実に行動してきた人物が「違う」と言うのだから、それを信じるしかない。県政の質にそれほど影響があるとは思えない。
ちなみにパワハラアンケートは、その計画段階から集計まで、幼稚園児でもここまでお粗末にはできないと思わせる内容であった。単なる不手際か、意図的に結論を操作した捏造である。「聞いた」という伝聞を「自らが経験した、実際に見た」というカテゴリーに分類し、「議員のほうがひどいパワハラ」としている項目も複数あるのに、それは報道されない。(アンケートは兵庫県のホームページで閲覧可能) 。おねだりも当事者が否定しているのに、そこは無視される。TVは終わったと思われても仕方ない。このアンケートや一連の報道を通じて、正しさや誠実さの本質について深く考えさせられた。政治信条はどうでもよい。ただ、事実を歪める人が大声を上げると、それが偏った事実として流布される危険性を感じる。