この11月、医療ガバナンス研究所主催で「現場からの医療改革推進協議会」が開催された。毎年恒例で、今年第19回目を迎え、来年は節目の20周年となる。東京大学医科学研究所で始まったこの会は、現在では東京の田町駅近くの建築会館が会場となっている。オンラインでも視聴可能となっており、読者の方もご都合が合えば、是非ご参加頂ければ幸いである。
この会が普通の医学系学会と異なるのは、医学界の重鎮から若手研修医や学生、さらに政治家や実業家まで老若男女の多士済々の面々が参加し、2日間に渡り活発な討議が繰り広げられることだ。例えば、毎年の開会の挨拶は、経済産業省OBで武蔵野大学国際総合研究所フェロー・客員教授、東京大学公共政策大学院アドバイザーの林良造先生、まとめ役は元国立がんセンター中央病院院長で公益財団法人ときわ会顧問、株式会社エムティーアイ社外取締役の土屋了介先生が毎年務められる。
また、上海から中国コロナ予防管理国家専門家グループ委員、中国健康促進健康教育協会スーパーバイザーの姜慶五先生をお招きしたり、福島県相馬市長、全国市長会顧問の立谷秀清先生も登壇されたりする。学生も裏方として会の運営を手伝うだけでなく、若者ならではの新鮮な発表を活発に行い、世代を超え刺激的な話題が数多く紹介された。