「使用上の注意」という言葉は漫談とか漫画にまで出てくる日常用語となっている。しかし、薬の添付文書に記載されている使用上の注意は、日常使われている使用上の注意とはかなり趣を異にしている。このことは一般の人はほとんど分かっていないであろう。 すなわち、添付文書の「使用上の注意」は、薬事法52条に規定されており、局長・課長通知で、書くべき内容と記載方法や記載順序が細かく決められている。 薬の添付文書について〝見にくい、判りづらい、通じないなどの批判がある。添付文書の書き方に関連する検討会が何回も設置され、調査研究が行われ、改訂を重ねて、ようやく今日のような内容(薬発606号、平成9・4・25)になった経緯がある。添付文書のような小さいスペースに、必要情報を分かり易く表現するのは至難の業であり、現在も批判は消えていない。使用上の注意の書き方も同様(薬発6...
「使用上の注意」という言葉は漫談とか漫画にまで出てくる日常用語となっている。しかし、薬の添付文書に記載されている使用上の注意は、日常使われている使用上の注意とはかなり趣を異にしている。このことは一般の人はほとんど分かっていないであろう。 すなわち、添付文書の「使用上の注意」は、薬事法52条に規定されており、局長・課長通知で、書くべき内容と記載方法や記載順序が細かく決められている。 薬の添付文書について〝見にくい、判りづらい、通じないなどの批判がある。添付文書の書き方に関連する検討会が何回も設置され、調査研究が行われ、改訂を重ねて、ようやく今日のような内容(薬発606号、平成9・4・25)になった経緯がある。添付文書のような小さいスペースに、必要情報を分かり易く表現するのは至難の業であり、現在も批判は消えていない。使用上の注意の書き方も同様(薬発607