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薬の適正使用

2023/06/29 会員限定記事 編集履歴

言葉が動かす医薬の世界 13

 「適正使用」という言葉はあまりにポピュラーな用語で、本欄でわざわざ取り上げるような言葉ではないと思われる方も多いであろう。言い換えると、それだけ日常用語として定着している。 しかし、この言葉が薬の世界で広く使われだしたのは92年に当時の薬務局長の私的諮問機関として設置された「21世紀の医薬品のあり方に関する懇談会」によっていることは、多くの方はご存知ないのではなかろうか。 当懇談会では「これからの医療における医薬品のあり方とそれを踏まえた行政の役割」をメインテーマに検討が行われた。その答えは「良い薬を早く患者の手に」(研究開発の推進)と「薬の適正使用の推進」の主要2項目であった。ほかに、今話題になっている後発品の問題点を指摘し、その解消策と使用の推進を提示している。 92年に、21世紀を見通した医薬品のあり方の問題を論じたことは先見の明がある...  「適正使用」という言葉はあまりにポピュラーな用語で、本欄でわざわざ取り上げるような言葉ではないと思われる方も多いであろう。言い換えると、それだけ日常用語として定着している。 しかし、この言葉が薬の世界で広く使われだしたのは92年に当時の薬務局長の私的諮問機関として設置された「21世紀の医薬品のあり方に関する懇談会」によっていることは、多くの方はご存知ないのではなかろうか。 当懇談会では「これからの医療における医薬品のあり方とそれを踏まえた行政の役割」をメインテーマに検討が行われた。その答えは「良い薬を早く患者の手に」(研究開発の推進)と「薬の適正使用の推進」の主要2項目であった。ほかに、今話題になっている後発品の問題点を指摘し、その解消策と使用の推進を提示している。 92年に、21世紀を見通した医薬品のあり方の問題を論じたことは先見の明があると同

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