医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

オーファンドラッグ

2023/06/29 会員限定記事 編集履歴

言葉が動かす医薬の世界 15

 オーファンドラッグとは「希少疾病用医薬品」または略して「稀用医薬品」と訳されている。20数年前、ある薬局長から「オーファンドラッグを調べたいが文献調査に協力してくれ」と電話があり、オーファンドラッグとはひとつの薬効カテゴリー用語と見当違いをして、調べるのに苦労した恥ずかしい思い出がある。 オーファン(orphan)とは孤児、片親のない子を意味し、サポートやケアの欠けた状態を指す。すなわち、オーファンドラッグとは、医療の必要性は高いが、患者数が少ないために市場性がなく、製薬企業にとっては採算が悪く、企業の研究開発の対象にならず見放された、サポートもケアもされない疾患用の薬のことだ。 米国では83年に「オーファンドラッグ法」が制定され、オーファンドラッグの開発振興が図られてきた。日本は85年に稀用医薬品の製造承認申請の簡易化についての通知がある。さら...  オーファンドラッグとは「希少疾病用医薬品」または略して「稀用医薬品」と訳されている。20数年前、ある薬局長から「オーファンドラッグを調べたいが文献調査に協力してくれ」と電話があり、オーファンドラッグとはひとつの薬効カテゴリー用語と見当違いをして、調べるのに苦労した恥ずかしい思い出がある。 オーファン(orphan)とは孤児、片親のない子を意味し、サポートやケアの欠けた状態を指す。すなわち、オーファンドラッグとは、医療の必要性は高いが、患者数が少ないために市場性がなく、製薬企業にとっては採算が悪く、企業の研究開発の対象にならず見放された、サポートもケアもされない疾患用の薬のことだ。 米国では83年に「オーファンドラッグ法」が制定され、オーファンドラッグの開発振興が図られてきた。日本は85年に稀用医薬品の製造承認申請の簡易化についての通知がある。さらに93

会員限定記事

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence