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セルフメディケーション

2023/07/10 会員限定記事 編集履歴

言葉が動かす医薬の世界 23

 スリ傷をしたからマキロンを塗り包帯をする。頭痛がするからセデスを飲む。これはごく一般的な日常生活である。 セルフメディケーション(以下セルメディ)とは、日常生活のなかで、自ら行っている病態に対する予防・治療行為を指している。一般に「自己治療」と直訳されているが、医師に頼らずに自分勝手な治療をすると誤解されやすいことから、「自分で自分の健康を管理すること」と訳した方が、真意を正しく伝えてくれる。カタカナ用語であえて言われると、何か特別の意味があるのか、と考えさせられる。事実、セルメディは、自己治療という日本語よりも、生活習慣病などの予防対策をも包含している点で、新しい概念である。これは言葉のもつ発展性であり、魅力でもある。 セルメディが、広く市民社会に普及しつつある背景には、大きく3つの要因が考えられる。 1つは国民意識の変化である。国民...  スリ傷をしたからマキロンを塗り包帯をする。頭痛がするからセデスを飲む。これはごく一般的な日常生活である。 セルフメディケーション(以下セルメディ)とは、日常生活のなかで、自ら行っている病態に対する予防・治療行為を指している。一般に「自己治療」と直訳されているが、医師に頼らずに自分勝手な治療をすると誤解されやすいことから、「自分で自分の健康を管理すること」と訳した方が、真意を正しく伝えてくれる。カタカナ用語であえて言われると、何か特別の意味があるのか、と考えさせられる。事実、セルメディは、自己治療という日本語よりも、生活習慣病などの予防対策をも包含している点で、新しい概念である。これは言葉のもつ発展性であり、魅力でもある。 セルメディが、広く市民社会に普及しつつある背景には、大きく3つの要因が考えられる。 1つは国民意識の変化である。国民の健

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