生体に作用する物質が厚生労働大臣により承認されて、はじめて「薬」になる。この定義から考えると、未承認の薬というのは厳密に言うと存在しないことになる。恒例的に使われている治験薬も同じ範疇に入る矛盾を持っている。 とかくこの世の「言葉使い」は難しいものである。ところが近頃、「未承認薬」という言葉がメディアに頻繁に使われるようになってきた。この言葉は厳密に言えば、「日本では」未承認の薬、ないしはある適応が取れていない薬ということを意味し、「日本では」を省略して使っているわけである。正確を期す意味で「国内未承認薬」と表示しているメディアもある。 未承認薬という言葉が繁用されるようになった背景には、情報化社会の進展とグローバル化、ボーダーレス化の影響がある。インターネットを通して、医療の専門情報や最先端の医薬品情報を誰でもキャッチできるようにな...
生体に作用する物質が厚生労働大臣により承認されて、はじめて「薬」になる。この定義から考えると、未承認の薬というのは厳密に言うと存在しないことになる。恒例的に使われている治験薬も同じ範疇に入る矛盾を持っている。 とかくこの世の「言葉使い」は難しいものである。ところが近頃、「未承認薬」という言葉がメディアに頻繁に使われるようになってきた。この言葉は厳密に言えば、「日本では」未承認の薬、ないしはある適応が取れていない薬ということを意味し、「日本では」を省略して使っているわけである。正確を期す意味で「国内未承認薬」と表示しているメディアもある。 未承認薬という言葉が繁用されるようになった背景には、情報化社会の進展とグローバル化、ボーダーレス化の影響がある。インターネットを通して、医療の専門情報や最先端の医薬品情報を誰でもキャッチできるようになった