日本の保険診療においては、使用した医薬品の金額は薬価基準に収載されている価格に基づいて償還される。薬価基準は銘柄別に価格(点数)が決められている。 「参照価格制」とは、1つの薬剤グループについて保険償還限度価格を決めている「固定価格制」(Festbetrage, Fixede price 固定価格)を指している。薬のグループ分けは同一有効成分を含有する薬剤、薬理学的に類似の作用を持つ薬剤、治療目的・効果が同じ薬剤を1つにまとめる。これに同一の参照価格(保険償還限度価格)を定めているのが、いわゆる参照価格制度である。 具体的にシンプルな例で説明すると、銘柄A=100円とB=80円の同一成分の製品がある場合、参照価格は80円と決められる。このケースで、A銘柄を使用した場合、超過分の20円は自己負担として患者から徴収する制度である。なお、参照価格以下の同一成分薬剤はその価格を償還...
日本の保険診療においては、使用した医薬品の金額は薬価基準に収載されている価格に基づいて償還される。薬価基準は銘柄別に価格(点数)が決められている。 「参照価格制」とは、1つの薬剤グループについて保険償還限度価格を決めている「固定価格制」(Festbetrage, Fixede price 固定価格)を指している。薬のグループ分けは同一有効成分を含有する薬剤、薬理学的に類似の作用を持つ薬剤、治療目的・効果が同じ薬剤を1つにまとめる。これに同一の参照価格(保険償還限度価格)を定めているのが、いわゆる参照価格制度である。 具体的にシンプルな例で説明すると、銘柄A=100円とB=80円の同一成分の製品がある場合、参照価格は80円と決められる。このケースで、A銘柄を使用した場合、超過分の20円は自己負担として患者から徴収する制度である。なお、参照価格以下の同一成分薬剤はその価格を償還価