学生時代から続いていた強愛煙家(ニコチン依存症)の筆者は昨年6月22日をもって禁煙し、そろそろ1周年記念(?)を迎える。難関とされる禁煙を成功に導いてくれたのは、他ならぬニコレット(市販ニコチンガム)である。 これは医学的にはニコチン代替療法と言われているが、実は「毒をもって毒を制す」ひとつの典型的事例である。二日酔いに「むかえ酒がよい」というのも同じような意味合いであろう。 「毒をもって毒を制す」ということわざは、薬理学の講義にも出てくるが、むしろ一般社会事象を対象に使われることわざとして、古くから使用されている。 広辞苑によると「悪事を抑えるのに悪事をもってすること」とあり、「日英ことわざ辞典」によると「毒を消すためにほかの毒を使うということから、悪人を除くのに悪人を使うたとえ」とある。ちなみに「毒をもって毒を制する」の英語のことわざ...
学生時代から続いていた強愛煙家(ニコチン依存症)の筆者は昨年6月22日をもって禁煙し、そろそろ1周年記念(?)を迎える。難関とされる禁煙を成功に導いてくれたのは、他ならぬニコレット(市販ニコチンガム)である。 これは医学的にはニコチン代替療法と言われているが、実は「毒をもって毒を制す」ひとつの典型的事例である。二日酔いに「むかえ酒がよい」というのも同じような意味合いであろう。 「毒をもって毒を制す」ということわざは、薬理学の講義にも出てくるが、むしろ一般社会事象を対象に使われることわざとして、古くから使用されている。 広辞苑によると「悪事を抑えるのに悪事をもってすること」とあり、「日英ことわざ辞典」によると「毒を消すためにほかの毒を使うということから、悪人を除くのに悪人を使うたとえ」とある。ちなみに「毒をもって毒を制する」の英語のことわざはCo