医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

育薬

2023/06/27 会員限定記事 編集履歴

言葉が動かす医薬の世界 5

 今日、「育薬」という言葉はどれほど知られているのだろうか。病院勤務の薬剤師さんや企業の製品情報に関わる人たちには知られているのだろう。あるいは、最近は製薬協が盛んに育薬をPRしているから、もう少し広く行きわたっているとも考えられる。 育薬という言葉は「創薬」に対応する言葉として作られたものである。つまり、「薬を創る」に続いて重要なプロセスとされる「薬を育てる」から来ている。薬が承認されるまでの過程を創薬と言い、承認された薬に対して、さらなる情報を収集・付加・伝達しながら、より有用性の高い薬に育ててゆくことを育薬という(以前、創薬の後半プロセスを育薬とする考え方もあったが現在は適用されない)。 新生児や幼少児と成人の扱い方が異なるように、新薬の発売時には、既存薬とは異なった特別の扱いをする必要があるというのが育薬の思想である。 治験と実...  今日、「育薬」という言葉はどれほど知られているのだろうか。病院勤務の薬剤師さんや企業の製品情報に関わる人たちには知られているのだろう。あるいは、最近は製薬協が盛んに育薬をPRしているから、もう少し広く行きわたっているとも考えられる。 育薬という言葉は「創薬」に対応する言葉として作られたものである。つまり、「薬を創る」に続いて重要なプロセスとされる「薬を育てる」から来ている。薬が承認されるまでの過程を創薬と言い、承認された薬に対して、さらなる情報を収集・付加・伝達しながら、より有用性の高い薬に育ててゆくことを育薬という(以前、創薬の後半プロセスを育薬とする考え方もあったが現在は適用されない)。 新生児や幼少児と成人の扱い方が異なるように、新薬の発売時には、既存薬とは異なった特別の扱いをする必要があるというのが育薬の思想である。 治験と実地診

会員限定記事

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence