今まで「老人保健制度」で医療を受けていた75歳以上の方は、来年4月からまったく新しい「後期高齢者医療制度」に移行する。この健康保険法改正(18.6.21)は歴史的にみて画期的であり、その影響も甚大と推定する。ここでは改めて「高齢者とは?」という原点を見つめてみたい。 高齢者とはWHOの定義では65歳以上を指し、65歳〜74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者という。人口の年齢構造を論ずるときには0〜14歳までを年少人口、15〜64歳までを生産年齢人口、65歳以上を高齢人口と区分している。わが国の高齢化の現状は、5人に1人が高齢者である。 わが国の総人口は06年10月1日現在、1億2777万人で65歳以上の高齢者人口は2660万人、総人口に占める割合(高齢化率)は20.8%(前年20.1%)だ。高齢者人口は、いわゆる「団塊の世代」が65歳に達する12年には3000万人を超え、18年には3500万人に...
今まで「老人保健制度」で医療を受けていた75歳以上の方は、来年4月からまったく新しい「後期高齢者医療制度」に移行する。この健康保険法改正(18.6.21)は歴史的にみて画期的であり、その影響も甚大と推定する。ここでは改めて「高齢者とは?」という原点を見つめてみたい。 高齢者とはWHOの定義では65歳以上を指し、65歳〜74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者という。人口の年齢構造を論ずるときには0〜14歳までを年少人口、15〜64歳までを生産年齢人口、65歳以上を高齢人口と区分している。わが国の高齢化の現状は、5人に1人が高齢者である。 わが国の総人口は06年10月1日現在、1億2777万人で65歳以上の高齢者人口は2660万人、総人口に占める割合(高齢化率)は20.8%(前年20.1%)だ。高齢者人口は、いわゆる「団塊の世代」が65歳に達する12年には3000万人を超え、18年には3500万人に達し