シリーズ『くすりになったコーヒー』


 お酒が原因の病気を、お酒で治すなどとはもっての外です。「飲みが足りないから風邪をひいた」などと言って、またお酒を飲んでいるようでは、そのうちアルコール性肝炎になるでしょうし、肝臓癌にもなってしまいます。


 ところが驚いたことに、コーヒーがアルコール性肝炎を予防しているというのです。それどころか、アルコール性肝炎が肝臓癌になる確率を半分以下に減らすのです(詳しくは → こちら


●コーヒーは、アルコールが原因の肝臓病を予防してくれる。


 これが本当の話なら、「酒は百薬の長」というのは間違いで、真の百薬の長は?と言えば、「それはコーヒー」ということになります。


●コーヒーは、酒に代わって百薬の長になる。


 今日はこのことを検証します。


 まず初めに、酒が原因のよくある病気で、肝炎以外のものをあげてみると、


1.高血圧
2.高脂血症
3.糖尿病
4.高尿酸血症・痛風
5.その他色々


 という具合に、あるは、あるは、まるで「酒は百病の源」の如しです。それもそのはず、アルコールは薬と同じで、


●「酒は諸刃の剣」・・・程よく飲めばくすりですが、飲みすぎれば病気のもと。


 さて、コーヒーは高血圧に効くでしょうか? その予防になるでしょうか?・・・答えは、Yes!


 その証拠に、以前から厚労省に特保の申請が出されていた「ヘルシアコーヒー(花王食品)」に、「安全で血圧を下げる缶コーヒー」のお墨付が出たのです(詳しくは → こちら)。効き目の成分はクロロゲン酸とその代謝物。年内に発売の見込みだそうです。


 次に、コーヒーは高脂血症に効くでしょうか? その予防になるでしょうか? 答えは、これまたYes!


 その証拠は、学会のお墨付きです。学会が認める真のダイエット食品とは、「全穀とコーヒー」のことであり、膨大な疫学調査の結論です(詳しくは、第6話第7話を参照)。


 次は、糖尿病。これはもう色々なメディアが紹介していますから、今さら繰り返す必要はないほどです・・・が、残念ながら「ならば・・・どんなコーヒーが一番効くの?」という質問に、確かな答えがありそうでありません(詳しくは → コーヒーの処方箋)。


 さてその次は、高尿酸血症と痛風です。コーヒーは本当に効くでしょうか? その予防になるでしょうか? 答えは、またまたYes!です。


 効いている成分はクロロゲン酸とカフェインで、特効薬アロプリノール(→ こちら)と同じ作用があるのです。それにプラスしてカフェインの利尿作用、さらにはコーヒーを飲んで水分補給の効果です。要するに薄めの浅煎りコーヒーを何杯も飲むのがお勧めです(詳しくは コーヒーの処方箋)。


 以上をまとめますと、


☆☆☆「コーヒーは百薬の長」になる。


 さて最近の社会現象として、女性のアルコール性肝炎が増えています。その心配のある女性のために、日本家族計画協会を紹介します(詳しくは こちら)。


 女性が慢性的にアルコールを飲むようになるきっかけは、次の3つです。


●20代前半・・・・・・失恋や異性関係のトラブル


●30代・・・・・・・・仕事や人間関係の行き詰まり


●30代後半〜40代・・夫や姑との冷えた関係、子育てが一段落した空虚感


【新格言】「お酒の後には必ずコーヒー」・・・一杯のコーヒーから夢が生まれることがある。


(第32話 完)



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