『医薬経済』2024年9月15日号より、特別無料公開
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真っ先に社長が出向いて頭を下げる事故だったと言える。
ドラッグストア大手スギホールディングスの主力である「スギ薬局」で調剤された薬を服用した女性(当時74歳)が死亡したのは調剤ミスが原因だとし、遺族が約3850万円の賠償を求める訴訟を8月28日、東京地裁に起こした。持病の薬ではない糖尿病の薬が誤って混入していたのだ。
スギ薬局は本誌に「調剤過誤があったのは事実」としているが、それにもかかわらず訴訟を提起されてしまった。何が遺族の感情を逆なでしたのか。