前回は、滋賀医科大学病院が岡本圭生医師の小線源治療に関連した有害事象について調査を行い、その結果をまとめるまでの経過をたどった。外部の医師に有害事象の評価を依頼してまとめたとされる「滋賀医科大学医学部附属病院事例調査検討委員会報告書」(2019年8月。以下、「調査報告書」)には「係争のために利用されることを目的としない」と明記されていたが、滋賀医大は報告書を裁判所に証拠として提出した。今回はその経緯を見ていくことにする。