AGCと三菱UFJキャピタルが業務委受託契約

 AGCと三菱UFJキャピタルは3月4日、業務委受託契約を結んだと発表した。AGCはCDMO事業で培ってきたこれまでの知見を生かし、三菱UFJキャピタルの投資先である創薬スタートアップなどに対してプロセス開発・製造段階で想定される課題の分析やその解決方法の助言などを行う。三菱UFJキャピタルは投資先の製造面での計画実現可能性や実施状況を評価し、適切な支援につなげる。

ファンペップ、花粉症ワクチンの第Ⅰ相開始

 ファンペップは2月21日、花粉症を対象疾患として開発中のアレルギーワクチンである「抗体誘導ペプチドFPP004X」について、第Ⅰ相試験を実施することを決定したと発表した。10日付で医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ治験計画届を提出済みで、PMDAによる30日間の調査が終了次第、開始する。同ワクチンについては塩野義製薬と24年3月にオプション契約を締結しており、塩野義が全世界での全疾患に対する独占的研究開発・商業化権の取得に関するオプション権を得ている。同ワクチンは、アレルゲンと結合するとアレルギー反応を引き起こすIgEに対する抗体を一定期間、免疫細胞に産生させるもの。

アルフレッサ、医薬営業戦略委員会を設置

 アルフレッサホールディングスは2月26日、子会社のアルフレッサに「医薬営業戦略委員会」を4月1日付で設置すると発表した。中核事業である医療用医薬品等卸売事業の体制強化が目的。アルフレッサの福神雄介社長が委員長を務め、グループ会社トップや役員で構成する。アルフレッサHDの荒川隆治社長はアドバイザーを務める。

CROのレメディ、ジョッブスを買収

 CRO事業などを手掛けるレメディ・アンド・カンパニー(東京都千代田区)は3月5日、医薬品安全性情報関連業務の支援や医学・薬学関連の翻訳事業を行うジョッブス(東京都港区)を完全子会社化したと発表した。傘下でCRO事業を展開するインテリムが提供するサービスの拡大が狙い。これまでは治験段階の安全性情報管理業務が中心だったものの、ジョッブスの機能を得ることで市販後調査や再審査申請などもカバーできるようになる。さらに顧客の安全性情報管理体制の構築支援も可能となる。ジョッブスは97年設立で、医薬品や医療機器などの安全性情報管理に関する事業を展開している。

FRONTEOがテクノプロ・R&Dと提携

 FRONTEOは2月20日、化学・バイオ関連の研究者派遣や受託サービスを手がけるテクノプロ・R&D(東京都港区)と提携したと発表した。創薬の成功確率とスピードの向上がテーマ。両社が培ってきた創薬に関する知識や独自技術を組み合わせ、標的分子の特定、仮説生成、細胞などを使った実験、創薬候補化合物の仮想スクリーニングといった各分野で新サービス創出に向けた取り組みを進めていく。具体的には、FRONTEOが開発した人工知能(AI)創薬支援サービス「フロンテオ・ドラッグ・ディスカバリー・AIファクトリー」を提供、成功確率の高い標的やバイオマーカーを科学的・体系的に導くなどする。